アカシックレコード : 羊たちの沈黙から考察する食人の性癖と欲望の肥大化について [波動]

羊たちの沈黙.jpg

さて、ここ数日間オーラの色について考察してきましたが、今日は
趣向を変えまして、古くなりますが、ジョディ・フォスターが演じた
若きFBI訓練生の話「羊たちの沈黙」について考えていきたいと思います。

昨年のアメリカ大統領選の話に絡んで、政界やマスコミの腐敗ぶりの
情報が日本にもたくさん入ってきまして、ネット上では騒然となりました。
特に印象に残るのが、小児性愛者によるセックス・スキャンダルの話に
ついては衝撃的なものが多かったように思います。デマや誇張された
記事も少なくはなかったでしょうが、その中にも真実が含まれていることは
アカシックレコードによる考察のブログで以前に記した通りです。
https://ecocjay.blog.ss-blog.jp/2021-03-19

今回とり上げます「羊たちの沈黙」は、ちょうど30年前に世界中で
ヒットしたサイコスリラー映画です。バッファロー・ビルというあだ名が
ついた連続殺人鬼が、5人の女性を襲い誘拐監禁した後、殺害し
肌の皮を剥いで川に捨てるということを繰り返していました。その事件の
担当を任せられた優秀なFBI訓練生のクラリスが、拘禁中の天才異常者
レクター博士に面会し、奇妙な交流が始まっていくというストーリーです。

アンソニー・ホプキンスが演じるハンニバル・レクター博士は、評判のよい
精神科の開業医でありましたが、患者となっていた多くの有名人や
上流階級の人間たちの享楽的な付き合いによって眠っていた欲望や
凶暴性を目覚めさせ患者を次々と殺害してはその肉を食うといった
猟奇殺人を行っていた過去がありました。映画の中では、過去に訪れた
ことのあるフィレンツェの教会を写真など用いずに自らの記憶だけで繊細に
デッサンするという驚異的な記憶力を見せ、またクラリスの心理分析を
する際の洞察力の深さ、知識の豊富さも並大抵のものでありませんでした。
映画では触れられてはいませんが、おそらく博士は、サヴァン症候群という、
知的障害や自閉症などの発達障害等のある人が、その障害とは対照的に
優れた能力・偉才を放つという天才異常者だったのでしょう。

主人公クラリスがレクター博士からバッファロー・ビルの情報を得るために
心を開いて過去を語ることで、二人には信頼関係と親愛の情が生まれます。
結果、見事なレクター博士の心理分析と示唆した数々のヒントによって
クラリスはバッファロー・ビルの居場所を突き止めますが、暗闇の中で・・・
興味のある方は、クラリスとレクター博士のやり取りのシーンが秀逸なので、
ぜひレンタルで借りて観てみてください。今見ても古さを感じさせない映画です。

僕は、30年近く前にこの映画を観ましたが、当時理解できなかったことが
2点あります。なぜ、地位も名誉もお金もある精神科医だったレクター博士が、
食人という性癖を持つに至ったのかと、映画タイトルにある羊たちの沈黙、
英語に直すと「The Silence of the Lambs」の意味するところでありました。

まず、レクター博士にとってはFBIの行動科学課という秀才集団の人々による
自己を分析しようと試みるカウンセリング内容が稚拙でつまらないものであること、
自分を拘禁する精神病院の院長であるチルトン医師の低俗な人格が嫌いで
仕方がなかったように映画で描かれてますが、そのように天才であるがゆえに
周囲の人々のレベルが誰であっても低く観えてしまうようです。僕の推測ですが、
レクター博士は金銭的に恵まれていたこともあり美食家で、常に最高の食材を
求めていた結果、人肉の美味しさという最高のものに行き着いたのでしょう。
自分よりも能力の劣る醜い人たちを動物のように感じていたのかもしれません。

次に、羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)の意味するところですが、
クラリスとレクター博士とのやり取りのシーンのクライマックスでクラリスが子羊の
悲鳴を聴く場面があります。クラリスは両親を早くに亡くしていて、10歳で親戚の
牧場に預けられ、ある朝の明け方屠殺されていく子羊の一頭を抱きかかえて
牧場から逃亡をします。クラリスは、この時の羊の悲鳴が、捜査中の皮を
剥がれていく被害者たちの心で聞こえる悲鳴とシンクロすることを博士に打ち明けます。
博士は、まだ誘拐されたばかりで生存する可能性のあるキャサリンという女性を
生還させることができれば、クラリス自身が己を克服することができ、心の傷は
癒えるだろうと諭します。さすが名医の言葉です。キリスト教の信者たちに
とっては、子羊というのは、人々の罪を償うために生贄となって殺された
イエス・キリストのことを意味し、キリストの説いた回心、愛、他者への赦しが
このような悲鳴を聴かなくて済む(沈黙する)手段になると示唆しているの
かもしれません。ちなみに、回心というのは、神に背いている自らの罪を認め、
神に立ち返り信仰の道に入ることをいいます。有名な「迷える子羊」の物語は、
この回心の大切さを説いてます。最初の話題に戻りますが、選挙というものを歪めた
政界やマスコミのお金と欲で腐敗した人たちにも回心してほしいものですね!

それでは、今回もアカシックレコードで食人の性癖、人間の残虐性、
欲望の肥大化について考察していきましょう。

2003.10.14・拙問天答から
問「人類は本来から食人の性癖があるのか?」
答「共食いの性癖はある」

2003.01.03・拙問天答から
問「人間の残虐性はどこから来るのか?何が原因要素であるのか?」
答「これが人間の本質であり、むしろ誇示事項なのだ」

2003.03.08・拙問天答から
問「欲望はなぜに肥大化していくのか?」
答「人間のもつ性(さが)である最高を求めるという傾向から
  発生するものである」

日本も若干そうですが、特に西洋文化圏の中では、IQ=知的レベルの高い人を
崇拝するような慣習があり、また資本主義というゲームで勝った人が総取りできる
というシステムが蔓延っているように思われます。競争心は富を生み出すことは
間違いはありませんが、過剰になりすぎると弊害もまた多く出てきてしまいます。
これからの世の中は、知性よりも徳性を重視する社会になっていくことを望みます。

★アカシックレコードの目次★ バックナンバーはこちらから
https://ecocjay.blog.ss-blog.jp/2021-03-04

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